STEELBOX PRO | フルメタルカスタムレバーレスアケコン
サガクラボは、23年度マクアケでの機械式キーボードプロジェクトをはじめ、入力機器と音楽に関するデバイスの開発に専念してきました。
そのなか皆さまの応援のおかげと要請に応じ、23年からアーケードコントローラーの開発にもつきまして、23末~24年の間「スチールボックス」で1000個以上の売上を達成することもできました。大変ありがとうございました。
そして今回、格ゲーの皆様の潜在力を極限まで引き出せるようなレバーレスアケコンを開発するようになりました。
既存の小型レバーレスから学ばせていただいたあらゆることや、サガクラボの初めてのキーボード「BITT101」からなる機械式キーボードのノウハウを込めて作り上げた「STEELBOX PRO」を紹介します!
プロ級のクオリティー
トップハウジング、2㎜厚さのSPCCというプロ級の韓国生産スチールを使用、粉体塗装で仕上げました。
耐久性と安定性
ケースは上板は2㎜のスチール、下板は1㎜のスチールから作られています。両方とも信頼出来て長らく使える韓国産(POSCO)のSPCCスチールを使用しました。プラスチックやアルミとは比較にならないくらいの耐久性と安定感を持ちます。
ちょうど動かないような安定な重みが感じられるような厚さをとって設計されており、机の上でも、持ち出して膝の上でも安定に使うことができます。
長く使える、清音性の高い、高級なデザイン
どんな机にも、どんな状況にも似あうようなデザインと大きさで設計しました。サンドブラストの白い粉体塗装フィニッシュでサラサラな非金属的表面感触を持ちながら、指紋がつかず、汗にも汚れにくく、掃除しやすいです。
塗装を二度、太くし、コーナーを滑らかにしました。どのコーナーもアクリルなどからみられる鋭さはなく、スムーズに仕上げられています。
二段傾斜設計で、手の置き心地を改良しました。サンドブラストの表面は指紋がつかず、汚れにくいです。
置き心地のいい二段傾斜
前方3度+8度の二段傾斜設計で、手の置き心地を極大化しました。
レバーレスはアケコンではありますが、同時にキーボードでもあります。
平べったい机の上でも長い時間疲れず気楽に使える傾斜になります。
清音性(調整可能)と安定性を持たせた上に、手の置き心地のいい二段傾斜設計です。
トーナメントにも万全
スチールボックスプロー。右上のキーキャップは基本として白黒キーキャップが提供されます。
トーナメントでも使えるレイアウト
「カプコンカップ」をはじめ、最近のオープントーナメントでは公平な戦いのために色々な制限が提案されています。その中でも代表的な制限が11ボタン制限(CPTルール2023 #4.1)です。スチールボックスプローはそういうルールに備えて11ボタン設計で作られました。いざとなる時の決戦でも抜群なコントローラーなるでしょう!
右上の追加キー「アナログスティックの復活」
レバーレスが持つ問題点として、アナログスティックがないというのがありますね。例えばスト6のロビーで視点変換をしようとすると、自然にレバーレスを片付けてパットを探さないといけない場合があります。
そのために右上に二つのキーを用意しました。それらの動作は自由に設定出来ます。たとえば、
- デフォルト:方向キーをアナログスティックに変換させて入力
右のキーを押しながら方向キー:右アナログ動作
左のキーを押しながら方向キー:左アナログ動作 - カスタム:好きなキーに設定できます。
- 飾りに使う:大事な手持ちのアルチザンキーキャップで飾る
※内臓のPCBを使うときは「デフォルト」として動作します。
トーナメントロックスイッチでメニューキーたちの作動をハードウェア的に防ぐことができます。
トーナメントロックスイッチ
最近のプロの協議でもメニューキーを押し間違える事故が起きたりしています。スチールボックスプローはそういった事故を事前に封じるための装置としてトーナメントロックスイッチを導入しました。ハードウェア出来にメニューキー全体を切るので安心です。
さらに、メタリックなかわいいスイッチになってますので、対戦前の緊張をゆるむおもちゃとして使うことも可能です。
最適なサイズと重さ
スチールボックスプローは机の上と膝の上両方使えるように設計されました。大きさ的にはA4用紙に当たる13インチノートパソコンのサイズになります。このサイズだとちょうど中サイズのかばんに入りますし、持ち運びも容易で、膝の上でも問題なく使えます。さらに3.5キロの重さを持っているので、どこに置いても安定感のある使用が可能です。
- 300㎜ x 200㎜ (A4用紙より少し小さい)
- 高さ(キーキャップの高さを除く)
前 22㎜
後 32㎜ - 重さ 3.5 kg
真のカスタマイズ性
MX互換スイッチの世界には数えられない種類のスイッチがあり、重さ、深さ、音、色、感触何もかもが選択できます。
MX互換、ホットスワップ可能スイッチ
スチールボックスプローの基盤はホットスワップソケットを用いて設計されていましてほとんどのMX互換スイッチか使用できます。
ホットスワップ式(簡単スイッチ交換式)とは、機械式キーボードの世界で長年愛されてきたもので、キーボードようのスイッチをはんだ付けなしで簡単に交換できるソケット式を示します。
はんだ付けが必要ないので寿命になったり故障になったスイッチはすぐ新しいものに交換することができますし、スイッチ一つの値段は種類によって1~200円ほどです。
MX互換スイッチの種類はその数を数えられないくらい多いです。
なので以下のような基準をもって自由に切り替えながら使うこともできます。
- LEDの色をもっと輝くようにしたい。
- 指の負担を減らしたい。
- 特定のキーにだけ指に感じる反応速度を変えたい。
- 押したときの音を変えたい、またはもっと静かにしたい。
※基本的に提供されるスイッチは「CHERRY MX SPEED SILVER」になります。
高級機械式キーボードからみられる内部構造で清音性と安定感を極大化しました。
ハイエンド機械式キーボードの内部構造
サガクラボは機械式キーボードでものづくりを始めました。レバーレスも根本的にはキーボードに当たりますので、世界のあらゆるハイエンドキーボードから採用される内部構造で設計をしました。よって安定感と清音性はもちろん、今まで機械式キーボードの世界で研究された様々な「Mod(改造)」を加えることが可能です。
Modを通して、もっと指にあう感触、もっと個性の在る打鍵音などが実現できるでしょう!
はまらんように。Modは楽し過ぎる。
ー通りすがりのキーボードマニアー
キートップの高さ調整
キートップの高さというのは、鉄板からキーキャップのトップまでの高さを意味します。時には操作のスタイルにより、どれくらいのキートップ高さを持つかが問題になる場合があります。例えば「ピアノ押し」が得意なプレイヤーには低いキートップ高さが大変役に立ちます。
MX互換スイッチを使ったとして普通のキーボード構造の場合、キートップの高さは基本3.0㎜になりますが、これはゲーム操作スタイルによっては少し高く感じるかもしれません。
キートップの高さ調整はスイッチの反応巨利により行うことが多いです。
打鍵感や操作感に多く影響を及ぼすためです。
ワッシャーをねじホールに入れることによりキートップの高さ調整ができます。ワッシャーを入れるたびにキートップの高さは低くなります。
スチールボックスプローのデフォルトキートップの高さは3.0㎜です。これは大体のMX互換スイッチが持つ反応巨利に合わせられたもので、普通のスイッチなら押し切ったときにキーキャップのトップが鉄板の高さと一致するようになっています。
例えばスイッチの全部押しても2.0㎜しか動かない時などに、ワッシャーを入れることによって押し切ったときの高さを調整できます。
基本パッケージにスクリューホール数の2倍数のワッシャーが提供されます。ワッシャーの厚さは2.0㎜なので、設定できるキートップの高さは0㎜、2㎜、4㎜のいずれになります。
※ワッシャーの種類は製造時の都合で変更される可能性があります。
優れた互換性
基本はRP2040のGP2040-CEを搭載していますが、これだけではPS5やXBOX SeriesXでは使えなく、パソコン用になってしまします。
スチールボックスプローには拡張オープションを実装し、アドオンを購入していただくことによりどの機器でも使えると同時に、GP2040-CEファームウェアの特徴であるOLEDスクリーンもそのまま使えるように設計しました。
ADD-ONが設置できる場所は3ヵ所あります。
どれも内側なので外からは見えないように設計しました。
- 注文の際、ADD-ONを選択していただくとー特別な要求がない限りーサガクラボから設置も行い、テスト後出荷します。
- 同時には一ヵ所だけが使用できます。
- 取り出しは非常に簡単です。設置によってPCBの破損などは生じません。
- 3番の位置が一番安く、簡単に設置・取り出しできます。
位置1:アケコンPCB(UFBなど)を設置する。 (ADD-ON#1)
大体のアケコンPCBはこの形をとっているので、大体のアケコンPCBを設置することができます。位置1にアケコンPCBを刺し、それをブレインとして使うADD-ONです。必要となる付属ケーブルがありますがサガクラボから基本提供します。
位置2:P5 MINI サイズ PCB (ADD-ON#2)
最近出始めたP5 MINIサイズのPCBのためのソケットになります。まだ種類はすくないですが設置は子供もできるくらい簡単です。位置1と同じく、P5 MINI サイズ PCBが実際にコンソールと繋がる構造になります。
位置3:コンバーター、パススル(ADD-ON#3)
RP2040をそのまま使いながら、コンバーターを内蔵させてあらゆるコンソールで使えるようにできる方法です。中のUSBにコンバーターを刺すだけなので設置も取り出しもどうってことない方法です。スチールボックスプローの中は狭く見えて結構広いので、いろんなコンバーターを設置できます。
ADD-ONの設置位置1(左)、設置位置2(右)の例です。実際にはすぐ取り出し、また入れられるようにピンヘッダーで作られています。
現在までの進捗
スチールボックスとスチールボックスMX発売の直後からスチールボックスプローの開発にかかり始め、5ヵ月の間3回のケース制作、5回のPCB制作を通して、五回のプロトタイプを作りながら
- 生産において問題が起こらないように
- もっと楽に使えるように
- 互換性を保ちながらカスタマイズ性もあるように
いろんな工夫を重ねました。
2024年1月から5ヵ月間のプロトタイピング。応援してくださる皆様の意見を乗せてあと一度で生産に入ります。
今までプロトタイピングをしながら、並列に生産対策も忘れずに立てて来ました。部品の取り寄せ、工場の確保を含めて今も準備に万全を尽くしています。
今回のキャンペーンで皆様の声を集め、反映し、いよいよスチールボックスプローを完成を迎える事を私たちも期待しています。
中身のデザイン。ほぼ全パーツが切り替えできる構造になっているので、長らく使うはもちろん、あらゆる改造もできるように設計しました。
ストレッチーゴール
基本的にサガクラボの商品は韓国からの発送になります。それだと発送料が高くなると思われると思いますが、50個以上の購買を達成した場合、「ORDINARY DEVICES」の日本に支社を通して日本国内の送料で発送することができます。
タイムライン
2023. 10 始めてレバーレスあけこん「STEELBOX」を発売
2024. 02 STEELBOX PRO プロトタイプ開発完了(revision 3)
2024. 04 STEELBOX PRO アルファーレビュー
2024. 06 ADD-ONテスト終了
2024. 07 キックスターターキャンペーン始まる
2024. 08 キックスターターキャンペーン終る
2024. 09 発送開始
2024. 11 発送完了(日本国内の発送は10月完了)
チーム
ORDINARY DEVICESはサガクラボを持つ会社です。日本と韓国に支社をもち、音、信号、機械学習に関するあらゆるものを作っています。弊社のミッションは「物事を易しくする」にあります。長年練習しないといけない技術や知識が必要な様々なタスクを、機械一緒にやり遂げる。それが弊社の目指す機械です。
サガクラボは韓国ソウルにて機械式キーボードをはじめ、いろんな入力機器を開発してきましたブランドです。2023年マクアケからの「BITT101」を発売、同年デスクサイズのレバーレスコントローラー「STEELBOX」と「STEELBOX-MX」をアマゾンに出品しました。2024年今に至るまで3000以上の製品を全世界に販売することができました。